新卒で入社した会社で1年以上頑張ってきたけれど、2年目になりそろそろ会社を辞めたいと考える人は多いのではないでしょうか。もし2年目で辞めたくなってしまい、悩んでいる場合は転職してしまうことをおすすめします。2年目に悩んでいるということは、どこかしら1年目から辞めたいという気持ちがあった人が多いです。そんな中、今の仕事を続けていても思うような良い結果は訪れないでしょう。本記事では、新卒社員が2年目に会社を辞めても良い理由と辞めた場合のその後を成功させる方法についてご紹介します。
・新卒で仕事を辞めるのが不安
・新しい仕事が見つかるか不安
・今の仕事が自分に合っているのかわからない
このような人は是非参考にして下さい。
新卒社員が2年目で会社を辞めるのは大丈夫?
新卒社員が2年目で会社を辞めること自体は問題ありません。もし今の仕事が自分に合っていないと感じ、1年間頑張ったものの思うような結果にならなかったのであれば、転職してしまうというのも十分良い選択だと言えます。ただし、2年目で会社を辞める場合、以下のようなデメリットが考えられます。
続けていれば昇格できたかもしれない
企業が新卒社員に対して期待していることは多く、新卒で入ってきてくれた社員を大事に育てていき、長期的な戦力として考えている企業も少なくありません。また、中途ではなく新卒を優先的に昇格させる企業も少なくないため、続けていれば昇格できるチャンスは十分あるでしょう。
新卒入社の会社は安定していることが多い
新卒採用を行っている会社の多くは、相応の企業体力があり、企業としての安定性が比較的高いと言えます。将来的に見ても長く安定している企業が多いため、安心して雇用され続けることができるでしょう。
2年目であれば第二新卒扱いになる
新卒2年目で会社を辞めた場合、採用にあたってそこまで悪い影響はありません。理由は、2年目であれば第二新卒扱いとなり、年齢もまだ若く欲しがる企業が数多く存在するからです。中途採用というカードは、日本においては新卒と同じくらい重宝されます。また、企業によっては第二新卒者の方にメリットを感じ、より必要としてくれる場合もあるでしょう。企業が第二新卒者に感じるメリットには、以下のようなものがあります。
教育コストが削減できる
第二新卒者は、少なくとも数ヶ月~数年は企業で働いてきた経験があります。そのため、基本的なビジネスマナーに関しては、新卒に比べてある程度はできているといえるでしょう。新卒の場合は基本的なビジネスマナーから教育を始め、本格的に仕事をこなせるようになるまでにはお金と時間がかかります。第二新卒はビジネスマナーの部分を教えなくても良いため、早い段階で仕事に参加してもらえる分、教育コストが少なくなるのです。
ポテンシャルが十分にある
第二新卒は、新卒と同じくらい潜在的な価値は高いです。ポテンシャルがあることに加えて、上記で紹介したビジネスマナーなどの指導に割く時間を取られないためです。そのため、第二新卒のポテンシャルを求めて積極的に採用を行う企業は少なくありません。
離職率が低い
第二新卒者は、一度企業を経験しているため、新卒者に比べて離職率が低いです。企業で働いた経験により、自分の得意不得意ややりたいことがはっきりわかっている第二新卒が多く、ミスマッチな転職が少なくなっているためでしょう。せっかく転職しても続かないのであれば、お互いにメリットがありません。慎重に転職活動を進める第二新卒は企業にとって重要な存在です。
以上のようなメリットがあることにより、第二新卒者は企業から必要とされることが多いです。ただし、以下のような人はたとえ第二新卒であっても転職に失敗してしまう可能性があるので注意しましょう。
退職理由を他人のせいにする
自分で決断して退職したにも関わらず、理由を上司や周りの人間、環境のせいにしている人は、次の会社でも続きにくいです。社会人として、しっかり働いてお金をもらうという立場なため、自分の決断には責任を持つことが大切でしょう。
キャリアプランがない
なんとなく今の職場が合っていないから、という理由で特に考えずに転職をしてしまった場合、将来的なキャリア形成が難しくなります。転職をするのであれば、自分自身のメリットだけを考えるのではなく、転職先でなにを成したいのか、なんのために転職しようとしているのかを明確にする必要があるでしょう。転職理由を明確にすることにより、転職活動も一貫性がしっかりしてきて、芯のある考えができあがります。
転職先を決めずに現職を辞める
次の仕事を決めずに退職してしまうと、金銭面・精神面で追い込まれてしまいます。たとえ今の仕事を早く辞めたいと思っていても、次の仕事の目処がたっていない状態で退職してしまうと、お金はどんどん減っていくでしょう。金銭的な圧迫があることにより、とにかく仕事を見つけなければとなってしまいます。仕事を見つけることを急いでしまうと、冷静な判断ができず、希望とは全く違う仕事やブラック企業などに就職してしまう可能性も高まります。上記のように次の仕事を決めずに退職をしてしまうと、結局転職に失敗してやり直しになってしまうため、必ず転職先を決めてから退職するようにしましょう。
すぐに辞めたくなってしまう
せっかく転職したにも関わらず、またすぐに辞めたくなってしまう人は少なくありません。その大きな原因としては、企業の分析がしっかりできていなかったり自己分析ができていない場合があります。しっかりと企業や自分の分析をして、希望に合っているのか、転職しても大丈夫なのかを判断する必要があります。
2年目で仕事を辞めても良い場合
2年目まで頑張った結果、仕事を辞めた方が良いパターンは以下のようなものがあります。
ブラック企業
不当な残業やパワハラ・モラハラなどブラック企業の特徴がある会社の場合は、たとえ1年以上頑張った会社であっても、辞めてしまったほうが良いです。そのまま続けていても中長期的なメリットは少なく、場合によっては身体を壊したり精神的に病んでしまうこともあるでしょう。
そもそも仕事が合っていない
1年以上続けて、自分自身に今の仕事が合っていないと感じたのであれば、それはおそらく本当に合っていないでしょう。1ヶ月や2ヶ月では思い違いの可能性もありますが、1年以上続けたのであればそれなりの仕事はこなしてきています。それでも自分に合っていないと思うということは、よほど苦手な部分があったり、向いていない可能性が高いです。そのまま続けていて得意になったりする可能性は低いため、転職を視野に入れても良いでしょう。
将来性がない
将来が不安になるような企業は、早めに見切りをつけてしまったほうが良いです。特に入社2年目であればまだ若いため受け入れてくれる企業は多い状態です。そのような転職が比較的楽にできるときにもっと将来性の感じる会社を見つけた方が良いでしょう。
2年目で仕事を辞めないほうが良い場合
2年目で仕事を辞めないほうが良い場合としては以下のようなものがあります。
嫌な部分よりも良い部分の方が多い
仕事を辞めたい理由がある中で、それでも今の仕事で気に入っているポイントのほうが多い場合は、下手に転職をすることはおすすめできません。
自分自身でどうにかできる内容である
会社を辞めたい理由が、自分自身の改善によってどうにかなりそうなのであれば、まずは改善する努力をしてみましょう。例えば、朝が早くてつらい場合、夜寝る時間を改善して朝早くに起きられるようにするなどです。辛いと感じているポイントが自分の努力で改善できそうな内容であれば、まずは頑張ってみることを考えてみるのも大切です。
業績が上がり始めている
会社の業績が好調な場合は、一度様子を見てみるのもひとつの手です。業績が上がっている場合、今後、会社になんらかの変化が訪れる可能性が高いです。具体的には
・給与・賞与アップ
・人員増加
・ブラック企業からの脱出
・昇格や出世
などが挙げられます。業績が上がっている場合は、一度、様子を見てみましょう。
どうしても転職したい場合は転職エージェントを活用
第二新卒者の場合、転職をしたくなったら転職エージェントを利用することがおすすめです。転職エージェントには、第二新卒に特化したものもあるため、このようなところを利用するとサポートを十分に受けることができます。また、第二新卒者の場合、転職活動が不慣れなため、転職エージェントによる以下のようなサポートが心強いものとなるでしょう。
・履歴書・職務経歴書の添削
・面接対策
・企業への交渉
特に職務経歴書というものは、第二新卒者であればまだ書いたことはないものです。職務経歴書には、自身の今までの仕事での強みなどを書くことにより転職を有利にすることができます。転職エージェントでサポートをしてくれるキャリアアドバイザーは、あなたの強みを十分に引き出してくれる存在となるでしょう。
2年間の経験を無駄にしない転職の仕方
今働いている企業での経験を無駄にしないためには、2年間の経験を振り替えることが必要です。そして、振り返った中から自分の得意不得意や、どのような企業に転職したいのかを明確にするようにしましょう。そして、転職を成功させるために、以下のようなこともポイントとなります。
自己分析をする
自己分析をすることで、ミスマッチな企業への転職を避けやすくなります。自分の得意不得意・やりたいこと、目標とするもの、これまでに評価された経験などを紙に書き出してみましょう。そうすることで、自分に合った仕事のイメージがより明確になり、就きたい仕事がみつかりやすくなります。
転職に対する条件を明確にする
転職に対する条件や希望には、以下のようなものがあります。
・給与
・休日
・残業
・職種
・会社の規模
当然、全ての希望に合った仕事に就くことは難しいですが、絶対に譲れない条件を自分の中で明確にしましょう。そうすることで、転職した後に不満が大きくなりすぐに退職してしまうというようなリスクも避けることができます。
書類の完成度を上げる
履歴書や職務経歴書などは丁寧に仕上げるようにしましょう。特に職務経歴書では、自身の強みや経験を細かく書いておくことが重要です。企業がどんなポイントであなたの強みを理解してくれるかはわからないため、ちょっとした経験や体験を記載するようにしましょう。
まとめ
向いていないと思っている仕事をいつまでも続けていることは決してメリットが多くありません。たとえ何年間続けた会社であっても、自分に合っていなかったり、将来性がなかったりと退職を考えてしまうことはあります。そのようなときに冷静に考えてみて自分の力では改善できないと感じた場合は、思いきって転職を視野に入れることも大切です。
Photo by Parker Byrd on Unsplash