・第二新卒と新卒・既卒の違いは？
・第二新卒になる理由はどのようなものがあるのか
・第二新卒でも転職することは可能か

このような悩みを解決します。第二新卒という言葉を聞いたものの、意味に関しては具体的にわからないという人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では第二新卒の特徴、理由、転職活動のポイントを徹底解説していきます。これから第二新卒として転職活動をする上で不安を持つ人は、特に本記事を参考にしてください。

第二新卒とは？

第二新卒には、明確な定義はありません。基本的には、学校を卒業して企業に就職したのち、1〜3年以内に転職をする人材を指す場合が多いです。学校を卒業してすぐに就職する人を新卒、就職して3年以降に就職する人を中途とすると、第二新卒は新卒と中途の間ということになります。

第二新卒になる理由

近年は「入社してから3年は同じ会社に在籍する」という風潮は強くなくなってきており、第二新卒となる人は年々増えていくと考えられます。そこで第二新卒になる人の理由としてはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは第二新卒になる理由を、5つ紹介していきます。

労働時間、休日等の労働条件が悪かった

どれだけ事前に口コミやネットの情報を確認していても、労働時間や休日の実態は、実際に働いてみないとわからない部分です。そのため、日々過度な残業、休日出勤が横行しているような状態を入社してから知るようなことは可能性として十分あります。もしこのような職場環境だった場合、我慢して働き続けていても、疲労が溜まり体調を崩してしまいかねません。そのため、早めに見切りをつけて次の環境に移るために、第二新卒として転職活動を始めようとする人材がいるようです。

職場の人間関係が悪かった

会社員として働く以上、大半の人は1日の大半を職場の人と過ごします。そのため、社員同士の雰囲気が常にピリピリしている、上司からのセクハラ・パワハラが横行している状況であると、職場にいること自体がストレスになってしまいます。仕事を円滑に進めていくためには、職場の人間関係が良好であることが必要です。その中で職場の人間関係が悪いというのは、仕事が円滑に進めず長期的には業績にも影響を及ぼすことになります。職場の人間関係は入社してそこまで年月が経過していない、若手社員では変えることが難しいです。そのため、職場の人間関係の良い職場に移るためにも、第二新卒として転職活動を始める理由になるようです。

給料等が少なかった

仕事をしていく上で、給料の高さは重要です。しかし給料が低く、貯金もできない、生活を切り詰めないといけない状況であれば、働く意欲も下がってしまいます。給料が生活を切り詰めないといけないほど低いと、仕事にも集中することができず、円滑な業務を行うことができません。また将来のことを見据えた際に、家族を持つ、家を買うなどこれらの選択肢を選ぶことができなくなってしまいます。そのため、早めに給料を上げるために、第二新卒で転職活動を始めるようです。

仕事内容が自分に合っていなかった

自分が入社する会社の仕事に関しては事前に調べるものの、詳細な仕事内容は、実際に仕事をしてみないとわかりません。そこで仕事内容が自分に合っていないこともあります。例えば、自分は話すのが好きなので営業職が向いているかと思ったら、仕事を全然円滑に進めることができず、このまま続けていると未来がなく、自分が合う仕事に転職したいと考えるようです。そのため新卒の就職活動での経験を活かして自分にあった仕事につきたいと思い、第二新卒として転職活動を再開しようとする人が多いようです。

会社の将来性に不安があった

現在自分が勤めている会社が、業績が悪い・給料が下がっている・同僚の離職が相次いでいるなどのことがあった場合、会社の将来性に不安を持ちます。自分が勤めている会社の業績は、投資家向けのIR情報をみると、確認することができます。会社員として働く以上、大半の人は40年近く働き続けます。その際に自分の勤めている会社の将来性に不安があると、早めに見切りをつけて違う会社でキャリアアップしていくことが良いと思う人も出てきます。転職は年齢を重ねるごとに困難です。そのため早いうちに見切りをつけて、若いうちに将来性がある企業に転職しようと考えるのです。

企業が第二新卒を求める理由

新卒と比較して第二新卒は採用側から求められるのか、疑問に持つのではないでしょうか。実際に企業側も第二新卒ならではの求める理由を持っています。ここでは企業が第二新卒を求める理由に関して、紹介していきます。

企業風土になじみやすい

1つ目は企業風土に馴染みやすいことです。中途はある程度キャリアを積んでいるため、前職の企業風土に染まっている可能性が高いです。対して第二新卒は社会経験が少ないため、柔軟性に優れ、転職先の企業風土に染まりやすい傾向にあります。

研修など教育に関わるコストを下げられる

新卒の会社員は入社してから、入社前研修に入ります。そこではビジネスマナーや会社の製品・サービスに関して教育がされます。新卒社員の場合は1から丁寧に教えていく必要がありますが、第二新卒はその労力と時間をそこまでかける必要がありません。第二新卒は社会人としての基礎経験があるため、新卒に比べて社会人としての礼儀やマナーが身についている可能性が高いです。そのため企業の側も、中途ほどの即戦力を求めてはいないものの、基礎力を持っていると考え、新卒よりも早いうちに戦力になってもらいたいと考えます。

熱意やポテンシャルを求められている

第二新卒は学校を卒業してからまだそこまで期間が経過していないため、新卒の持つような熱意やポテンシャルを持っている人が多くいます。第二新卒ではキャリアやスキルだけでなく、ポテンシャルも非常に重視されます。高いポテンシャルを持つことで、実際に入社した後も、やりがいを持って働き、成果を出すことを期待されています。

第二新卒と新卒、既卒の違い

次に第二新卒と新卒、既卒の違いを解説していきます。第二新卒と違うことはわかっていても、具体的にどの部分が違うか知らない人も多いのではないでしょうか。具体的な違いと、それぞれの特徴を解説していきます。

第二新卒と新卒の違い

新卒とは大学・大学院・専門学校を留年などせずに、卒業して社会人として初めて働く人です。初めてのため、1度でも社会人経験がある人は新卒には当たりません。そのため第二新卒と新卒の違いは、社会人経験の有無になります。

第二新卒と既卒の違い

最も迷うのは第二新卒と既卒の違いではないでしょうか。既卒は学校を卒業した後、就職していない状態の人です。第二新卒は学校卒業後、社会人経験が一度でもあり、既卒は社会人経験がありません。しかし前職の退職調整の手間のなさ・教育しやすいという点から、最近は既卒を新卒扱いで応募可能としている企業の割合は増えてきています。

第二新卒が転職するメリット

第二新卒が転職するメリットに関して4つ解説していきます。一見デメリットが多くあるように見える第二新卒ですが、第二新卒ならではのメリットは応募者側、採用者側双方にあります。

• 社会人経験がすでに備わっていると評価される
• 企業の戦力として育成しやすいため、採用されやすい
• 未経験・異業種への転職も可能
• プレッシャーが少ない

それぞれ詳しく解説していきます。

社会人経験がすでに備わっていると評価される

第二新卒は一度は会社員としての経験を積んでいます。大半の会社員は入社して最初の半年から1年は研修期間として、最低限のビジネスマナーやスキルを習得していきます。就職してからの期間にはよるものの、大半の会社員は最低限のビシネススキルを身につけた上で第二新卒として転職活動を開始します。また転職活動をした上で入社することは少なからず、次の会社の仕事に対する高い意欲ややる気を持った社員である可能性が高いです。そのため、第二新卒として入社してくる社員は、最低限のビジネススキルを持ち、仕事に対する高い意欲・やる気を持って仕事に当たってくれると企業側は評価してくれます。

企業の戦力として育成しやすいため、採用されやすい

大半の新卒の就活では、多くの企業にエントリーし、内定がでた企業に入社します。社会人経験がない状態での就職活動のため、必ずしも自分がつきたい仕事につけるとは限りません。第二新卒が転職活動を行うのは多くの場合、就職活動の際に反省する点が何かしらある可能性があります。そのため、第二新卒の転職活動では、就職活動での反省を活かし慎重に転職活動を行います。その中で選考を受けた企業は、やる気が高い社員である可能性が高く、企業の戦力として育成しやすい人材である可能性が高いです。

未経験・異業種への転職も可能

第二新卒は中途よりも会社での勤務期間が短いため、その業界・会社に染まりきっておらず、未経験・異業種への転職も比較的可能です。第二新卒は、中途よりも染まりきっておらず、新卒よりも社会人経験を積んでいるため、異業種の会社でも前職の業種を引っ張ることなく、仕事を開始することができます。また新卒とは異なり、最低限のビジネススキルは身につけているため。未経験・異業種とはいえど、比較的早く仕事に移ることができるため、その会社でのスキルが身につきやすいです。そのため、第二新卒は未経験・異業種への転職も可能です。

プレッシャーが少ない

中途だと即戦力としての働き方が求められます。新卒の場合、一括採用の場合が大半のため、多くの同期が一斉に入社します。そのため中途も新卒もそれぞれ一定のプレッシャーがあります。しかし第二新卒は、中途・新卒と比較してもプレッシャーが少ないです。第二新卒は一度は社会人経験を積んでいるものの、短い期間で退職しているため、中途採用とは異なり、即戦力としての働き方を期待されていません。そのため、内定後にすぐに成果が求められる責任の重い仕事を任される可能性は低いです。しっかりと教育環境が整っている企業に入社することができれば、順当に働きやすい環境で仕事をすることができます。

第二新卒が転職するデメリット

ここまで第二新卒が転職するメリットについて紹介してきましたが、ここからはデメリットについても紹介していきます。

• 最低限のビジネスマナー・スキルはあると思われている
• すぐ辞めてしまうのではないかと思われる
• 新卒を重視する会社は多い
• 前職の職場環境と比較してしまいがちになる

これら4点に関して詳しく解説していきます。

最低限のビジネスマナー・スキルはあると思われている

第二新卒に即戦力としてのスキルを求められることは少ないです。しかし最低限のビジネスマナー・スキルはあると思われています。それは第二新卒は、会社で成果を出すスキルを身につけるほどの期間は在籍していないものの、最低限のビジネスマナー・スキルを身につけられるほどの期間はいると思われます。例えば言葉遣いや名刺交換の仕方など、社会人として初期に習得できていると思われていることができていないと、採用担当者からの印象は良くないです。そのため、転職活動を行う前に、社会人としての基本的なビジネスマナー・スキルを身につけておくことが重要です。

すぐ辞めてしまうのではないかと思われる

第二新卒は中途採用と比較して新しい会社に染まりやすいメリットがある反面、すぐ辞めてしまうのではと思われるデメリットもあります。企業は新卒で入社した社員を育成するのに、採用から教育まで非常に多くの費用がかかります。その中で、すぐに辞められてしまうのは損失です。採用担当者にとって入社した社員が辞めてしまうのは非常に困ることです。第二新卒は1度入社した会社を3年以内に退職しています。そのようなことから採用担当者からは、自分の会社も短期間で辞めてしまうのではと思われてしまいます。そのため、面接では自分がすぐに辞めないということを、具体的に説明して採用担当者に納得してもらうことが重要です。例えば、前職を辞めた理由とそこから出た反省点、次はどのように改善していくか考え、今回転職して、次の会社ではどのように働いていきたいかまで説明できるとより説得力を持たせることができます。また説明の際に短期間のことを話すのではなく、5年後のキャリアビジョンなど長期的な説明もできると、すぐ辞めるという思いを無くすことに繋げられます。

新卒を重視する企業は多い

昨今、中途採用の需要も高まってきており、採用の幅は広がる傾向です。しかし日本では今でも新卒採用を重視している企業も多いのが実態です。新卒採用の方が一括して採用できること・会社の色に染めやすいことが理由として挙げられます。そのため、新卒の時は選考を受けられた企業でも、第二新卒になると選考を受けられないこともあります。新卒メインの採用を行っている企業の選考を受けようとしても可能性が低く、時間を無駄にしてしまうため、第二新卒採用可の選考を中心に応募することが重要です。

前職の職場環境と比較してしまいがちになる

どの職場にも良い点、不満に思う点は出てきます。新卒の場合は、今いる企業しか経験していないため、比較対象となる企業がなく、現在の自社の職場環境を受け入れる傾向にあります。しかし第二新卒は一度会社員として、別の企業での勤務経験があります。転職当初は前職への不満や悪い点の方が目立っているため、転職先の企業に良い印象を持っています。しかし時間が経つにつれ、転職先の企業の良くない部分も見えてくるようになり、前職の企業のよかった部分と比較するようになります。しかし基本的には自分の望みに全て合う企業はなく、少なからず不満を持つ部分があります。そのため前職の職場環境と比較するのではなく、現職でどのように成果を上げていくのか考えることが重要です。

第二新卒が転職を成功させるために必要なこと

第二新卒が転職するメリット・デメリットを解説した上で、転職を成功させるために必要なことに関して紹介していきます。第二新卒が転職することは新卒・中途とは異なる難しさがあります。

• 退職前に転職活動をする
• 転職で実現したいことを考える
• 企業の募集条件をよく確認しておく
• 転職理由を前向きに考える
• 転職エージェントを活用する

以上の5点に関して詳しく解説していきます。

退職前に転職活動をする

第二新卒でも中途と同様に、退職前に転職活動をすることが重要です。新卒で入社した企業がブラック企業で、転職活動する時間がとれないほど、過酷な労働の場合には辞めて転職活動を行うのも1つの手です。仕事を辞めてからの転職活動を行ってしまうのがおすすめできない理由は2つあります。1つ目は「転職活動に焦り、失敗を繰り返してしまうこと」です。仕事を辞めることで、収入源がなくなってしまいます。転職活動をしてもすぐに次の職場が決まることは稀です。次の職場が決まらず、長期間に渡る可能性も十分あります。その際に収入源がない状態だと、期間が長引けば長引くほど生活が困窮してしまい、転職に対する焦りが生じてきます。そうなると内定がでた企業にすぐ決めてしまいがちです。その企業が志望度の高い企業であれば良いですが、仮に良く調べず選考を受けた企業であった場合、また前職と同様の企業に入社してしまう可能性もあります。2つ目は、「採用担当者に無計画と思われてしまう可能性があること」です。退職して転職活動をすることで、収入源がなくなる・決まらず転職を辞めるといったリスクもあります。そのため、その辺のリスクを踏まえないで無計画に転職活動をしようとしているのではと思われてしまいます。以上のことから転職活動は退職前に行うことが重要です。

転職で実現したいことを考える

転職活動を行うとしても、実際に何から始めたら良いのかわからない人は多いのではないでしょうか。まずは行動に移すよりも先に、どうして自分は転職したいのか、転職して何を叶えたいのか考えることが重要です。考えをまとめることでどのような業種や職場が自分にあっているのか見えてきます。また職場環境や待遇面を自分が今いる企業より良くしたいと考えているのであれば、現職よりも待遇面が充実している企業を探すことが重要です。場合によっては、業界自体を変える必要が出てくる可能性があります。新卒の時には社会人経験もないため、入社してからの企業とのミスマッチを起こす可能性があります。しかし第二新卒の転職の場合には、一度社会人としての経験を積んでおり、新卒よりもミスマッチの起こしにくい転職が可能です。そのため、新卒での反省点をもとに、自分が今後転職してどうしていきたいのか、明確にしていくことが重要です。

企業の募集条件をよく確認しておく

第二新卒は特に、企業の募集条件をよく確認しておくことが重要です。第二新卒は新卒のような一括採用は行っていません。第二新卒の場合は、企業の採用サイトを直接確認して、選考のスケジュールがあれば応募していく形をとります。転職エージェントであれば、アドバイザーがあなたへのヒアリング結果をもとに企業を紹介し、応募するまでサポートしてもらえます。

転職理由を前向きに伝える

第二新卒が転職を行う際に、高確率で面接官から聞かれる質問は転職理由です。特に第二新卒は前職の期間が短いため、どうして短期間で辞めたのかが聞かれる可能性が高いです。その際に答えられないと、採用してもすぐに辞めてしまうと思われてしまいます。そのようなことにならないように、なぜ転職したいのかを明確にして、極力前向きな説明をすることが重要です。例えば、仕事に飽きたから辞めるというのではなく、前職で経験する中で新しい分野の仕事に興味があり挑戦したいと感じたためという形の説明にすれば、前向きに伝えることができます。また仮に前職の労働環境や待遇に問題があったとしても、正直に説明してしまうことは採用担当者に良くない印象を与えてしまいます。基本的には前向きな説明ができるように心がけることで、採用担当者の印象を良くすることができます。

転職エージェントを活用する

特に初めての転職活動では何をしていいかわかりません。わからない状況のまま放置してしまうと、いつまでも転職活動を始めることができなくなってしまいます。また仮に動けたとしても、間違ったやり方、順序で進めてしまうと、転職で失敗してしまい後悔することになります。そこで、転職活動では転職エージェントを活用することが重要です。転職活動では以下のサポートを受けることができます。

• ヒアリング結果をもとにした企業の提案
• 履歴書・職務経歴書の添削
• 面接の練習
• 転職活動における悩み相談
• 希望企業の会社説明会
• 内定後の企業との待遇面交渉

転職エージェントでは基本的に登録後、キャリアアドバイザーと面談を行います。その際にあなたの転職理由・これまでのキャリアに関して聞かれます。そしてヒアリングした内容をもとに、企業の提案を受けます。選考を受ける企業が決まれば、その企業の選考通過率を上げるために、対策が始まります。転職エージェントでは履歴書・職務経歴書の添削、面接の練習まで幅広くサポートを受けることができるので、積極的にお願いすることが重要です。また転職エージェントによりますが、選考希望の会社説明会を開催する場合もあります。ネットには出ていない企業情報を知ることができる可能性があるため、積極的に活用することも得策です。

転職エージェントを活用することのメリット

ここからは転職エージェントを活用することのメリットに関して詳しく解説していきます。

• 転職の軸を整理することができる
• 転職に対する不安を軽くすることができる
• 第二新卒としての転職の戦い方をサポートしてもらえる

それぞれ詳しく解説していきます。

転職の軸を整理することができる

転職エージェントでは、あなたの話を聞きながら整理して、転職の軸を整理してくれます。転職の軸とは、転職したことで現在の自分のどのような課題を解決したいかです。転職をしたいと思うことは、現在自分には課題があり、その課題を解決するためにとっている手段のはずです。そのため転職の軸が明確になっていないまま、転職活動を始めてしまうと、何も解決しないまま転職して、失敗してしまいがちです。転職したいと思った理由が、今の会社を辞めたいと思ったからでは足りません。例えば現在の職場は労働時間が短いものの、給料が低く将来的にも伸びそうでないため、給料が高い企業に転職したいといったものです。給料を上げたいと思えば、多少労働時間が長くても給料が今の職場よりも上がる企業を中心に選考を受ける必要があります。ここで給料を上げるという明確な転職の軸がないと、労働時間が短かったからと入社して、また同じ給料の悩みに陥ることになります。そこで転職エージェントのキャリアアドバイザーに、自分の転職活動に至る経緯を説明し、転職の軸を一緒に考えてもらうことで、明確にすることができます。

転職に対する不安を軽くすることができる

初めての転職活動は始め方や失敗した時のことなど、不安を多く抱えます。特に第二新卒には、新卒・中途にはない特有の悩みもあります。

• 第二新卒の転職は甘いと思われるのではないか
• 第二新卒を募集している企業は本当にあるのか

これらの悩みは、自分1人で抱えていても解決することはありません。そこで転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することで、これら転職に対する不安を少しでも軽くすることができます。キャリアアドバイザーは基本的に、同じような第二新卒のサポートを経験している人も多くいます。キャリアアドバイザーに相談することで、現状の悩みに関してのアドバイスや転職活動における方向性を一緒に考えてもらうことができます。

第二新卒としての転職の戦い方をサポートしてもらえる

第二新卒はメリットもある反面、中途の持つ即戦力・新卒の将来性のメリットの部分がデメリットになってしまうこともあります。そのため第二新卒は、中途・新卒とは異なった転職での戦い方をしていく必要があります。当然第二新卒では、短期間で現職を退職することになった理由も納得できる形で説明することが求められます。第二新卒としての転職の戦い方をサポートしてもらうために、転職エージェントを活用することが重要です。現在は大手の転職エージェントでも十分サポートしてもらうことは可能ですが、第二新卒中心の転職エージェントもあります。それぞれに強みはあるため、大手と第二新卒中心の転職エージェントを両方活用することも1つの手です。特に下記の部分に関してはサポートを受けることが重要です。

• 面接対策
• 履歴書・職務経歴書
• 応募する企業の選定

特に面接では第二新卒では高確率で聞かれる質問があるため、確実に納得できる説明ができるよう準備が必要です。そこはキャリアアドバイザーに聞いてもらい、その内容で問題ないか確認してもらうことが重要です。また企業によっては第二新卒の選考を受け付けていない企業もあります。しかし1人の力で第二新卒採用を行っている企業を探すことは、非常に難しいです。しかしキャリアアドバイザーのサポートを受けることで、第二新卒の採用を行っている企業を紹介してもらうことができ、効率的に転職活動を進めることができます。

【最新版】おすすめの転職エージェント

おすすめの転職エージェント（最新版）を整理します。

リクルートエージェント

国内有数の転職エージェントとして知られるリクルートエージェントは、業界トップクラスの求人数を誇ることで知られています。過去45万人以上の転職成功実績をもとに、プロのキャリアアドバイザーが履歴書／職務経歴書などの書類添削や面接対策まで徹底対策してくれます。国内最大級の転職エージェントということもあって、拠点の数も多いので、地方在住の方でも安心して利用することができます。

dodaエージェント

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マイナビエージェント

マイナビエージェントは「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」の実績とマイナビグループが誇る豊かな求人情報を強みとする転職エージェント。マイナビエージェント経由でしか応募することができない独占求人の数も多いので、一度、登録してみると良いでしょう。

パソナキャリア

パソナキャリアは、業界トップクラスの求人数を誇る転職エージェント。運営は株式会社パソナ（東証一部上場）。オリコン顧客満足度調査第1位に選出されている。求人件数は5万件以上。転職後の年収アップ率は67.1%を誇る。高い専門性を備えた専任の転職エージェントによる転職サポートが魅力。

【最新版】おすすめの転職サイト

おすすめの転職サイト（最新版）を整理します。

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）は、人材業界最大手の株式会社リクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職サイト。ハイクラス・エグゼクティブ人材向けに、厳選した優良なヘッドハンターだけがサービスに登録していることが特徴。会員登録完了後はスカウトを待つだけでOK。担当コンサルタントは自分で選ぶことができる。

ビズリーチ

ビズリーチは、管理職や専門職、次世代リーダーなどの即戦力・ハイクラス人材に特化した国内最大級のハイクラス転職サイト。運営元はビジョナル株式会社。高年収の求人が豊富に用意されていることに加えて、優良企業や一流ヘッドハンターからビズリーチを通じてスカウトを受け取ることで、思いもよらない企業やポジションに出会えることが大きな特徴の一つである。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理・専門職、ミドル・ハイクラスのための転職エージェント。運営は株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント（東証一部上場）。約800名のプロフェッショナルが転職をサポート。また、国内大手、外資系、海外進出企業などの厳選求人を多数揃えていることが特徴である。

アサイン

アサインは、コンサルティングファームをはじめとして、経営企画や事業開発、営業職などのハイエンド向け転職支援サービスを展開している。運営は株式会社アサイン。確かな実績をもつキャリアアドバイザーと日本初のAIキャリアシミュレーション「VIEW」で求職者のキャリアを徹底サポートしてくれる。特に20代～30代のハイエンド転職に強い。

AMBI

AMBIは、株式会社エンジャパンが運営する若手ハイクラス人材向けの転職サイト。年収500万円以上の案件が多数。職務経歴書を元にした三段階評価によって、選考通過の可能性がわかることが大きな特徴。登録しておけば職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからスカウトを受け取ることができる。

最後に

第二新卒は大学や大学院を卒業・修了したのち、1〜3年社会人経験をつんだ人材のことです。新卒や既卒とは社会人経験の有無により、異なります。第二新卒として転職するには、最低限のビジネスマナー・スキルが備わっている、異業種への転職も可能と多くのメリットがあります。しかし一方で、すぐ辞めると思われる・前職と比較するといったデメリットも少なからずあります。第二新卒として転職するには、新卒や中途とは異なる対策が必要です。そのために転職エージェントを活用することが得策です。転職エージェントを活用することで、転職活動の方向性、応募予定企業の提案、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策といった幅広いサポートを受けることが可能です。本記事を参考に第二新卒に関する理解を深めていただけると幸いです。

Photo by Estée Janssens on Unsplash