「30代になって新しい職種に転職したいけどおすすめって?」と考えている人も多いのではないでしょうか?30代での転職は、即戦力を求められることが多いため、自分のこれまでの経験を活かせる職種に就くことがおすすめです。また、人材不足に悩んでいる業界は求人数が多く、年齢問わず採用されやすい傾向にあります。なお、30代の転職先におすすめの職種は下記の通りです。
【男女別30代の転職先におすすめの職種】
男性 | 女性 | |
1位 | 営業 | 事務職 |
2位 | 介護職 | 販売職 |
3位 | マーケティング | ライター |
4位 | エンジニア | 広報 |
5位 | コンサルタント | デザイナー |
当記事では、30代の転職におすすめの職種や、転職を成功させるためのポイント、求められるスキル等の転職時に役立つ情報を紹介しています。30代で初めて転職活動に挑戦する方や異業種へチャレンジする方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
30代でも転職は可能
30代での転職は応募できる企業や求人の数も少なく、20代の転職に比べるとやや難易度が高いです。しかし、世界的なコロナ禍の影響で働き方が大きく変わっている昨今は、30代で転職を決断する人も非常に増えています。これまでの経験や実績を活かして、より待遇の良い同業他社へ転職することはもちろん、未経験の職種・業種で新たにチャレンジする30代もたくさんいます。特に未経験の職種・業種への転職を検討するには、30代という年代は最後のチャンスになります。現在の会社の労働環境に悩んでいる方や、業界の将来性に不安を感じている方は、ぜひこの機会に転職を検討してみてください。
30代男性の転職におすすめの職種
30代の男性の転職先としておすすめの職種は、次の5つです。
- 営業
- 介護職
- マーケティング
- エンジニア
- コンサルタント
転職先の職種が定まってない30代の男性は、これらの5つの職種の特徴を見極めながら、自分に向いた職種を探してみましょう。
営業
営業は30代の男性が最も転職しやすい職種になります。企業の業績に大きく関わる重要な職種であるため、30代の中途採用でも需要が高いです。営業への転職は過去の経験や実績が必要だと思われがちですが、コミュニケーション能力の高い人材であれば、営業の経験や実績がない場合でも重宝されます。そのため、下記のような方は、未経験でも営業職への転職が可能です。
【営業に向いている人】
- 人と接するのが好きな方
- 話すのが得意な方
- 自分で目標設定や管理ができる人
営業の採用試験では、面接の受け答えで、その人のコミュニケーション能力や営業への向き・不向きを審査されることになります。また、他の職種と比べても面接での受け答えやアピール力が採用に直結します。
介護職
介護職は業界全体が人手不足であるため、30代でも転職しやすいです。また、介護にあたって人や重いものを運ぶこともあるため、力がある男性は重宝されます。介護業界は少子高齢化の影響で年々需要が増えていますが、労働環境が厳しいことから人手不足に悩まされており、全国的にたくさんの求人があります。介護業界に転職すれば、実務経験を積み重ねることで、未経験者でも資格取得やキャリアアップを目指すことが可能です。無資格・業界未経験の人材は介護助手として介護のサポートに回ることが多く、専門的な資格も必要ありません。介護業界は離職率も高く、一般的にはブラック企業が多いとされていますが、会社や求人数も非常に多いため、労働環境や人間関係が合わなかった場合はすぐに同業他社に転職できるメリットもあります。
マーケティング
マーケティング業務を担当するマーケターは、担当する企業の商品やサービスが売れる仕組みを作り、業績をアップすることが仕事になります。コンサルタントと同様専門的な資格が必要なく、実務経験者の数が少ないことから未経験でも転職を検討しやすいです。特にIT業界では業界全体の需要拡大によって、たくさんのマーケターを必要としているため、未経験者でも採用のチャンスがあります。また、専門知識・分析力・提案力に長けている人材であれば、フリーランスのマーケターとして独立することや、会社の業務と並行しながら副業として収入を得ることも可能です。
エンジニア
エンジニアは、業界の特性から転職しやすいと言われている職種です。慢性的な人材不足が深刻な業界であるため、30代の未経験者でも転職のチャンスがあります。また、IT業界は今後も需要が大きく拡大していくことが推測されるため、業界全体の採用数も減りにくいです。エンジニアへ転職するにはIT系の知識や専門資格などを持っていることが重要視されますが、応募する企業によっては未経験者を採用しているケースもあります。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や個人事業主の経営課題を明確にし、経営戦略の立て直しやアドバイスを行う職種になります。コンサルタントの業務は専門的な資格が必要ないため、未経験の方でも転職を検討しやすいです。しかし、担当する企業に対して有益なアドバイスをするためには、業界や業務に対する専門知識や分析力が必要不可欠になります。そのため、自分のこれまで経験してきた業界に特化したコンサルタント会社に転職することができれば、前職での知識や経験を活用できます。コンサルタント会社はそれぞれの業界に特化した様々な種類があるため、自分の前職の経験や知識を活かせる会社をであれば、採用活動を優位に進められるでしょう。
30代女性の転職におすすめの職種
30代の女性の転職先としておすすめの職種は次の5つです。
- 事務職
- 販売職
- ライター
- 広報
- デザイナー
転職先の職種が絞り込めていない女性は、これらの職種の特徴と自身の長所を照らし合わせながら、自分に合った職種を探しましょう。
事務職
事務職はワード・エクセルなどの基本的な操作ができれば未経験者でも転職がしやすいです。特に前職で営業や企画などの経験がある場合は、他業務のサポートを担当する事務職として採用されることもあります。エンジニアに比べると専門的なスキルは必要ありませんが、パソコンでの作業が主になる職種であるため、ワード・エクセルなどを使ったデスクワークに苦手意識がある方は注意が必要です。また、事務職は女性人気の特に高い業界であり、高待遇の求人は倍率も高くなるため、早めの行動を心がけましょう。
販売職
販売職はコミュニケーション能力の高い女性におすすめの職種です。販売職の業務はお客様に対して接客をしながら商品やサービスを販売するため、コミュニケーション能力があれば、専門的な資格や経験は必要ありません。また、業務を通して商品の知識やコミュニケーション能力といったスキルを高めることができるメリットもあります。高めたスキルによって売り上げの実績を積み上げることができれば、社内でのキャリアアップや、より高待遇な同業他社への転職も可能です。販売職の求人は、不規則なシフトや休日の少なさなどが理由で人材が集まりにくく、他業種の未経験者が採用されることも珍しくありません。
ライター
ライターは専門的なスキルや経験がなくても転職できる職種です。ライターの仕事は良質な記事を書くことができれば、年齢や性別は問われないため、30代からでもチャレンジできます。特にこれまで様々な業界で社会経験を積んできた方は、ビジネスマナーや自身の経験を記事として執筆できるため、他業界での経験をライター業に活かすことができます。またWebライターであれば、現在の仕事をしながら副業として実績や経験を積むことができるため、ライターへの転職を検討している方はチャレンジすることをおすすめします。
広報
広報は前職での経験を活かしやすい職種であるため、30代からの転職におすすめです。広報の業務は自社のサービスや商品を世界中に向けてアピールすることになるため、下記のような能力が求められます。
【広報に求められる能力】
- コミュニケーション能力
- 提案力
- プレゼンテーション力
中小企業の広報は他の業務を兼任するケースも多いため、様々な職種の経験があると採用活動を優位に進められるでしょう。広報の業務は専門的なスキルや経験を求められないため、マーケティングや営業の経験を積んだ人材のキャリアアップとしても人気を集めています。
デザイナー
デザイナーはデザインをするために必要なスキルを身につけることができれば、30代からでも転職することができます。デザイナーには様々な種類が存在するため、自分の興味のある分野や、身に着けているスキルに合わせた職種を選ぶことが可能です。
【デザイナーの種類】
- ウェブデザイナー
- グラフィックデザイナー
- イラストレーター など
デザイナーへの転職はスキルがあれば年齢や性別は問われないことが多いため、30代からでも転職しやすいでしょう。しかし、デザインをするために必要な基本的なスキルがなければ、未経験で転職することは難しいです。また、スキルや経験を実務で身につけていく場合は、給与などの待遇面が前職よりも悪くなってしまうことが多いため注意してください。
30代の転職で求められるスキル・経験
30代の転職で求められるスキルや経験は以下の4つです。
- 即戦力として通用するキャリアやスキル
- 適応力
- 協調性
- マネジメント力
転職活動を進める方は、これらのスキルや経験を自分が伴っているかどうかを過去のキャリアや人生経験から分析しましょう。
即戦力として通用するキャリアやスキル
30代は20代の若い年代の人材に比べ、即戦力が求められます。20代の中途採用では、業界経験やスキルが求められることは少なく、社内でイチから人材を育成していく企業も多いです。しかし、30代の中途採用になると、入社してすぐに企業の戦力として働くためのスキルや知識が求められます。特に同業他社への転職を検討している方は、3〜5年前後の実務経験があると転職活動を有利に進めることができます。また、異業種への転職を検討している方は、転職先の業界に生かすことができる実務経験が3年以上あることが好ましいです。
適応力
30代の転職では、新しい企業に馴染むことができる適応力も必要です。適応力の高い人材は、転職先の労働環境や人間関係にもすぐに馴染むことができ、会社の戦力としてすぐに活躍できます。しかし、適応力の低い人材は、新しい環境に馴染むまで時間がかかってしまうため、転職先の企業でこれまでの経験やスキルを発揮するまでに時間がかかります。人間の適応力は年齢とともに落ちていくと言われているため、適応力が低いと30代での転職は難しいです。人材の適応力は採用試験や面接で会社側が見極めることが難しいため、転職する際の自己分析の中で自身の適応力を理解しておきましょう。
協調性
30代の転職では社内の仲間との協調性も求められます。協調性は企業内で仕事を進める上で大切な要素の一つで、面接などの採用試験でも重要視されています。30代の転職は、転職先の会社で重要な業務を任せられることも珍しくなく、管理職のポジションを見据えた上で採用されるケースも少なくありません。そのため、自分の持っている経験やスキルはもちろん、社内の仲間との協調性が必要不可欠です。前職で飛び抜けた営業成績を持っている人材であっても、協調性が欠けていると判断されれば、管理職を見据えたポジションでの中途採用は難しくなってしまいます。
マネジメント力
30代には管理職やリーダーとしてのマネジメント力を求める企業も多いです。マネジメント力は、業務を一緒に進めていくチームをまとめるリーダーシップや、部下を育てるための指導力といった、チームをまとめる力を指します。30代の転職では、転職先の企業でチームのリーダーや管理職を任されることも多いため、協調性だけでなく、マネジメントする力も必要です。特に30代後半での転職では採用後すぐに重要な管理職を任されることもあるため、これまでの業務の中で身につけたマネジメント経験を必ず掘り下げておきましょう。
30代・未経験の転職を成功させるポイント
30代・未経験の転職を成功させるポイントは以下の3つです。
- 求人情報を収集する
- 自己理解を深める
- 検討している業界の研究をする</li>
未経験の業種・職種への転職を検討している方は、これらのポイントを抑えながら採用試験の対策を行なってください。
求人情報を収集する
未経験の業種・職種へチャレンジするには、応募する企業の求人情報を細かく収集することが大切です。求人情報から、応募する企業の様々な情報を知ることができます。
【応募する企業の求人情報から得られる内容】
- 業務内容
- 待遇
- 業界の動向
- 企業の特徴 など
求人情報のリサーチを入念に行うことで、選考を通過するために必要な情報を得られるため、転職活動をスムーズに進めることが可能です。また、転職先として検討する業界や企業を詳しく知ることで、転職前と転職後のギャップによる退職を防げるでしょう。求人情報を収集する方法は求人サイトや企業ホームページが一般的ですが、より豊富な情報を得るために転職エージェントを活用する人も多いです。
自己理解を深める
自身の強みを知るために自己理解を深めることも大切です。自己理解を深めることで、過去の人生経験や前職で身につけた自分の強みを明確にし、企業に対してアピールできるポイントを見つけることができます。また、自分が活躍できる企業や業界を絞り込むためにも、入念な自己理解を行なってください。自己理解を十分に行わずに転職活動を行うと、希望する企業から内定をもらったとしても、業務内容や企業風土が合わずに早期退職につながってしまいます。
検討している業界の研究をする
未経験の業種・職種への転職を成功するためには、企業や自身だけでなく、業界全体の理解を深めることが大切です。検討している企業が属する業界を研究することで、業界全体の知識・動向・将来性を理解し、自分が思い描いていたイメージと現実との違いを知ることができます。また、転職先として検討している業界が定まっていない方は、様々な業界を広く研究することで、自分の強み・スキル・経験を活かせる業界を探してください。業界を研究するには、新聞や業界紙はもちろん、転職サイトが提供する業界研究向けページもおすすめです。
転職エージェントに相談するのも1つの手
自己理解や業界研究に悩んでいる方は転職エージェントを活用してみましょう。転職エージェントは転職希望者のアドバイザーとなり、求人情報の収集や自己理解のサポートを行います。カウンセリングによって、それぞれの強みや特性を明確にすることはもちろん、豊富な求人の中から、最適な案件を提案してくれます。ここでは転職エージェントとして人気を集めている2社を紹介します。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
複数のサービスを同時に登録し、それぞれから求人を紹介してもらう方法もおすすめです。
リクルートエージェント
運営会社 | 株式会社リクルート |
公開求人数 | 約230,000件 |
得意分野 | すべての分野 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
おすすめポイント
- 履歴書の添削や面接セミナーなどのサポート体制が充実
- 企業の詳しい情報が分かる独自レポートあり
- 上場企業など求人の質が高い
リクルート社が運営する転職支援サービスです。転職エージェントサービスの先駆けと言われており、業界内でも最大級の採用件数を誇ります。リクルートエージェントは業界内で有数の登録者と求人数を誇り、それぞれが求める人材や企業を幅広く提案できます。また、年収が高い年代や、専門的な知識を持つ人材に特化したマッチングサービスにも力を入れており、30代の転職市場でも豊富な実績があります。転職希望者は無料で利用できるため、転職エージェントを活用する方は最初に登録してみましょう。
【»リクルートエージェントの公式サイトはこちら】
マイナビエージェント
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 約42,000件 |
得意分野 | 通信系、IT系、メーカー系など |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
おすすめポイント
- アドバイザーによる高いマッチング力
- 転職サポート体制が充実
- 20代に信頼されている転職エージェントNo.1を獲得
マイナビ社が運営する転職支援サービスです。20代に人気を集めている転職エージェントサービスとして知られていますが、30代での転職活動に活用しているユーザーもたくさんいます。マイナビエージェントは業種・業界に特化したサービスが最大の特徴です。エンジニアから士業まで、15を超える専用のサイトが用意されており、各分野に特化された求人が用意されています。そのため、求人数の数で比較するとリクルートエージェントに劣りますが、それぞれの業界に特化した質の高い求人をマッチングしてもらうことが可能です。志望する業種や業界がある程度絞り込めている方は、マイナビエージェントを利用してみましょう。
30代転職で注意すべきポイント
30代の転職で注意すべきポイントは以下の3つです。
- 過去の栄光を引きずらない
- よく考えてから決断を
- 転職する時期に気を付ける
転職活動を進める際はこれらのポイントに注意をしながら、転職の準備を進めましょう。
過去の栄光を引きずらない
面接などの採用試験の際に注意することは、前職での過去の栄光を引きずることです。転職後は、前職で積み重ねた実績や立場はゼロの状態からスタートすることになります。そのため、面接で過去の成果や実績にこだわりすぎると、採用担当者に悪い印象を与えかねません。特に、未経験の業種への転職を考えている方は、前職での実績が評価されないことを念頭に置いてから自己理解を進めてください。
よく考えてから決断を
転職を検討する際は、目的や企業をしっかりと吟味する必要があります。目的を明確にしないまま転職を進めると、採用試験に苦戦するだけでなく、転職後の早期退職といった大きな失敗につながってしまいます。30代は20代に比べると、転職の失敗が今後の人生に大きな影響を与えるのです。転職活動を進める際は、自分がどのような理由で転職するのかを明確にすることで、企業に対して志望動機を伝える際にも役立ちます。また、企業を選定する際も給与や休暇だけでなく、自分の今後の人生やキャリアを考えた上で、納得できる企業を吟味してから選ぶことを心がけましょう。
転職する時期に気を付ける
30代の転職では、自分の強みを活かせる時期に転職活動を行いましょう。例えば、現在の職場で重要なプロジェクトを進めている時期に転職を行えば、社内のメンバーに迷惑をかけるだけでなく、自身の転職活動にも集中しにくいです。逆に、大きなプロジェクトを成功に導いた後のタイミングで転職活動を進めれば、社内に迷惑をかけないだけでなく、現職で残した大きな実績として採用試験を優位に進めることもできます。突発的な意思で転職を行うのではなく、自分のキャリアを考えた上で最適なタイミングを見極めることが大切です。
最後に
30代の転職は、これまでの経験やスキルを生かせる職種を選ぶことが重要です。現状の仕事に満足できてない30代の方は、入念な自己理解と業界研究を行いつつ、下記のような未経験でも転職しやすい職種の求人を探してみましょう。
【男女別30代の転職先におすすめの職種】
男性 | 女性 | |
1位 | 営業 | 事務職 |
2位 | 介護職 | 販売職 |
3位 | マーケティング | ライター |
4位 | エンジニア | 広報 |
5位 | コンサルタント | デザイナー |
また、転職先の求人探しに悩んでいる方は転職エージェントを利用すると、自身のスキルや特性に合わせた企業を豊富な求人の中から紹介してもらうことができます。「たくさんありすぎて選べない…」「どこがおすすめなのかわからない…」という方は、転職エージェントとして人気を誇る2社を紹介するので、ぜひ参考にしてみて下さい。複数のサービスを同時に登録し、それぞれから求人を紹介してもらう方法もおすすめですよ。
おすすめの転職エージェント | ポイント |
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