30代になり転職をしたくても、現実的に採用があるのか、厳しいのではないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか?結論を言うと、30代後半でも転職は可能です。令和3年の労働力調査によると、35~44歳の転職者比率は次のとおり。
参考:https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/index1.pdf
上記の結果から全体を12%と考えて、男性3.0%・女性5.6%と半分より数値が下回りますが、30代後半でも転職は可能ということが分かります。しかし企業側は、若くて即戦力のある人材を求めているところが多いので、転職に時間がかかり厳しいのも事実です。なお、転職を成功させる次のポイントをしっかり抑えれば、スムーズに転職ができるので実行してみてくださいね。
- 転職活動は退職せず、仕事と並行して行う
- 自身のスキルの見直しをする
- 本当に行きたい企業にだけ応募する
- 面接の対策をする
- 転職エージェントを活用する
今回は上記のポイントも合わせ、30代後半で転職を考えている方に転職の現状や成功させるコツについて解説します。現在、30代後半の方で転職を考えている方はぜひ当記事を参考にしてください。
30代後半での転職が厳しいと言われる理由
30代は採用の際に、前職での経験や実績も重要視されるため、未経験の職種に転職するのは20代に比べると難しいと言われています。企業側が30代の方に求めるものは、これまで培った経験を生かし入社後「即戦力」となる人材。主に次のような能力を持っている方になります。
- コミュニケーション能力
- 適応力
- 状況判断能力
- 企画提案力
これまでの仕事や人間関係の構築などさまざまな経験から得る能力を生かしながら、若手の育成やマネージメントを任せられる人材といっても良いでしょう。
30代後半でも転職は可能
厳しいとはいえ、30代後半でも転職は可能です。しかし30代後半の転職は新卒とは違い、専門分野や経験、知識を持った人が優遇されます。現状、企業内では人材育成にお金をかけられないという現実も。そのため、イチから育成をせずに、すでに高いレベルでスキルや経験がある30代は即戦力として重要な人材です。その他、少子化などの影響で若手の人材が不足していることから、30代後半でも採用される可能性があります。その場合、次のような知識や資格を持つ方は有利になるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
- 英検
- TOEIC
- ワード
- エクセル
- パワーポイント
スキルは専門的なものから、パソコンの操作など日常に使用する知識が役立つでしょう。
30代後半の転職で失敗する人の特徴
30代後半で転職に失敗する人は次のとおり。
- 転職する理由が曖昧
- 給与を気にする
- プライドが高く過去の職歴を気にする
- 前職のルールを持ち込む
それでは、1つずつ詳しく解説していきますね。
転職する理由が曖昧
転職したいけどなかなか行動に移せなかったり、思っていたより転職に時間がかかり焦って転職先を決めようとしていませんか?「なんとなく転職をしてみたくなった」「前職が辛かった」「とにかく職場を変えたかった」ほかにも上記のように志望の理由が曖昧な人は、面接日程など転職をする際に決断する工程で失敗する可能性があります。企業が30代の転職者に求めることはマネージメントや若手の育成、リーダーシップなど即戦力となり会社の主軸として活躍できる能力です。そのため、自分がどのように企業に貢献できるかを含め、自分の考えや転職をする理由を明確にする必要があります。さらに言えば、セカンドキャリアにおいて自分がどこまで成長していけるか、会社を成長させられるかを含め展望を描けているかも重要です。
給与・報酬を気にする
中にはキャリアアップ、役職アップを経験し、ある程度の給与を得た方もいるでしょう。しかし転職をする場合、これまでの評価やキャリアは一度リセットされます。元の仕事の実績や経験を考慮してくれる企業でないと、給与や待遇が現職よりも下がる可能性も。とはいえ転職の理由として、給与の低さが挙げられますが、給与面だけを見て会社選びをすることはおすすめしません。なぜなら、給与が良くても仕事内容や人間関係に不満がある場合、長くは続かない可能性があるからです。仕事の内容や待遇、雰囲気など必ず不満が出て満足いかずまた転職なんということも。転職に自身が求めることは何か、よく見つめ直してみましょう。給与や報酬だけでなく自分がやりたいことも含め、冷静な見極めを行ってみてください。
プライドが高く過去の職歴を気にする
プライドが高く過去の職歴を気にする方は、転職に失敗します。給与や報酬と同じで、転職をするとほぼ前職のキャリアは一度リセットされることが多いです。そのため、もしかすると自分より年齢が下の人が指導に入ることも。能力やキャリアを活かせるまでは、まず新人と同じ扱いだと念頭に置いておきましょう。もちろん、これまでの実績やキャリアをしっかりアピールすることは大切です。しかし、過去のキャリア、職歴を気にしすぎるあまりプライドが高い人は面接時に大柄な態度や発言をしがちです。このような人は、企業側から会社に馴染めない人と判断され失敗します。過去の職歴をリセットし、一から出直すくらいの気持ちを持つことが転職成功の1つの要因になります。
前職のルールを持ち込む
転職先に前職のルールを持ち込む、押し付けるなどは転職失敗の原因に。自分の考えや自信を持つことは大切ですが、それを押し付けたり過度な自信になったりするのは若い人にも上司にも嫌がられます。また「前職ではこれが当たり前だった」など、この人は考えが固まった人、柔軟な対応ができない人という評価を受け印象が悪くなることも。企業側は新たな環境にすぐ慣れて、社風や仲間を受け入れながら臨機応変や柔軟な対応ができる人材を求めています。新鮮な気持ちや素直な対応を持つことが、自分自身の評価を高められるでしょう。
30代後半の転職者に求められる資質
30代後半の転職者に求められる資質は、次のとおりです。
- キャリア
- 経験
- スキル
- 人脈
- リーダーシップ能力
- 管理能力
30代後半ならではの、今までの経験で培ってきた経験やスキルは即戦力となることも。また、これまで培った客先などの人脈や業界内での人脈、社内においてはリーダーシップを発揮し部下をまとめる人間力なども必要でしょう。もちろん、新人には行えない人材育成や教育の指導を行える管理能力も大事です。これらの力の根源は「人間力」「その人の魅力」というのも大きなものでしょう。知的な部分だけでなく、人としても経験が豊かであることも求められる資質になります。
30代後半の転職を成功させるポイント
ここでは、転職を成功させるポイント5つをご紹介します。
- 転職活動は退職せず、仕事と並行して行う
- 自身のスキルの見直しをする
- 本当に行きたい企業にだけ応募する
- 面接の対策をする
- 転職エージェントを活用する
転職活動は退職せず、仕事と並行して行う30代後半での転職は、時間がかかることもあります。その場合、転職活動中に無職になり無収入となると生活面でも負担が増えるばかりです。また、早く収入を得ようと焦りがでて、就職先を妥協したりあまり良い影響はありません。仕事と並行すると時間や心的に余裕が欲しくなるところですが、現職は退職せずに行うことがポイントです。
自身のスキルの見直しをする
30代後半の転職では、あなたがこれまでに培ったスキルや経験が重要になります。自身のスキルをきちんとアピールすることが成功のカギですが、自分の事を客観的かつ冷静に見ることはできませんよね。自分が「スキル」「成果」と感じていることが本当にそうなのか、アピールポイントになっているのかを見直してみましょう。見直すことで自分のスキルや経験をしっかり把握し、新たな発見を見いだすことも。また、弱い部分も見直し改めることもできるのでぜひ行ってみてくださいね。
本当に行きたい企業にだけ応募する
「とにかく転職したい」ありきでさまざまな業種業態にチャレンジしたり、まあこれならと妥協しての応募は転職の失敗にもなり、企業側にも迷惑になります。30代後半の転職は本当に行きたい企業にだけ応募することも成功のポイントです。手当たり次第に応募して内定をもらったとしても、就職したい気持ちにはなれません。たくさんのチャンスがあるわけではない中で、自身の本当にやりたいことや未来を見据えて、自分が納得できる、長く勤めたいと思える企業を選びましょう。
面接の対策をする
新任採用と違い、中途採用は筆記試験などが免除され、試験は面接がメインになることも。つまり、書類と時間にして数分の面接であなたの採用決定が決まります。そのため面接は重要であり、面接の対策が成功の近道・ポイントとなります。明確な志望や転職を希望する理由、自身のスキルやこれまでの成果をしっかりとまとめ、面接時に自信を持って答えられるようにしましょう。またアピールポイントや入社後どんな貢献ができ、セカンドキャリアをどのように描いているかなど、想定される質問を予め調査するといいでしょう。自分自身のことを振り返りまとめておき、入念な面接対策を行ってくださいね。
転職エージェントを活用する
30代後半の転職を成功するポイントには「転職エージェントの活用」もあります。転職エージェントは、転職活動を様々な面からサポートする転職専門サービスです。これまでの実績から幅広い業界の求人情報を持ち合わせているほか、市場価値や業種業態の事象も把握しています。また、転職活動に必要な書類から面接の準備など、細かな面でのサポートも。エージェントによっては、専任の担当が面接練習などを通して、あなたの能力の見直しや相談も受けてくれます。転職活動に迷い一歩踏み出せない、失敗を繰り返している人はぜひ活用するといいでしょう。
30代後半の転職で失敗しないための注意点
次に、転職で失敗しないための注意点を詳しくみていきましょう。
- 面接の準備を行う
- 転職の回数を意識する
- 給与を気にしすぎない
それでは、上記の注意点3つについて詳しく説明していきます。
面接の準備を行う
30代後半の転職は、ある程度順調に進んでいたとしても焦りが出てきます。そのような焦りから、面接の時など過大なアピールをするのは禁物です。先にも記したように、30代の転職で求められているのはあなたのスキルや経験、これまでの成果です。やる気や熱意などももちろん必要ですが、明確でない答えを繰り返しても企業側には響きません。「企業が求めるスキルや経験を持っているのか」「入社したらどのように会社に貢献できるか」などが答えられるように注意して面接に挑みましょう。もし話すのに不安な方は、親しい人に面接相手になってもらうなど、話す練習をしておくといいですよ。
転職の回数を意識する
次に転職を繰り返している人は「この転職が最後」という強い思いを持って挑むようにしましょう。転職の回数を重ねるごとに求められる能力や期待は高まる一方です。しかしその反面、企業側からは何度も転職を繰り返しており継続ができない人、それなりのスキルしか持っていない人と認識されてしまいます。退職理由を話せる場があれば良いのですが、その機会が必ずしもあるとは限りません。さらに履歴書などの第一印象にも響くでしょう。転職活動を二回以上している方は、慎重に面接をすることが必要になります。
給与を気にしすぎない
現職の職種や業界を変える場合は、役職や給与が下がることも考えられます。しかしそのことばかり気にしていると、自分の思い描く転職やセカンドキャリアに到達できません。役職や給与が下がったとしても、入社後にその分を取り返すくらいの勢いで試験や面接を受けましょう。その考えや思いが伝われば、必ず成功を勝ち取れます。
30代後半転職でおすすめの職種
ここでは、30代後半転職でおすすめの職種を紹介します。
- 営業職
- 介護職
- ドライバー
- 経営コンサルタント
- サービス業
- 事務
- 管理部門
業界によって転職しやすい職種や、正社員になれる可能性のある仕事や資格取得可能な職場などさまざまです。これまで視野に入れていなかった職種でも、業界の事象や採用の状況などを知ると興味が湧く仕事もあるでしょう。人と関わる仕事から、そうでないものも含め自身に合った仕事を探してみてくださいね。
営業職
営業職はどのような業界でも必要とされ、求人も多く年齢も問われない、最も転職しやすい職種です。一言で「営業」といっても仕事内容は多岐にわたり、見積もり作成などの事務から、企画・販売・訪問・お客様の接客などさまざま。業界によっても仕事内容は変わるでしょう。営業職の場合は人との関わりが多くなるため、次のような人におすすめ。
- 人と関わることや話すのが好きな人
- プレゼンが好きで自信がある人
- さまざまな企画を考えるのが得意な人
反対に人と接することや関わることが苦手な方は難しいでしょう。営業職でも、下記のようにさまざまな種類の営業があります。
- 保険の営業
- 訪問営業
- 個人営業(個人向けの不動産販売を行う)
- 法人営業
行き先の大小により仕事の規模やペースも変わるため、自分に合った仕事内容を選びましょう。
介護職
高齢化社会の中で、現在さまざまな施設や病院、業界全体に人手不足が叫ばれる職種です。年齢問わず転職が可能な職種とも言えます。そして、未経験者や資格がない人でも入社後に資格を取得させてもらったり、正社員に昇格も可能なことも。しかし、仕事が体力やシフト制など厳しい面もあり、離職率も高いのが現実。介護職がおすすめな人は次のような人です。
- 人と関わることが好きな人
- 新しい業界でチャレンジしてみたい人
- 体力には自信がある人
人に感謝される仕事でもあるので、自分に合えば長く続けられるでしょう。また、さまざまな資格を習得できるため、キャリアアップもできる仕事になります。さらに、心身共に弱者である人に寄り添い、介助をする仕事なので人間性も問われることになります。本当にこの仕事に就けるのか、自分の想いや気持ちを整理してみるといいでしょう。
ドライバー
ドライバーは、ほぼ中途採用であるため転職しやすい職種です。しかし、ドライバーと言っても次のように種類はさまざま。
- タクシー
- ハイヤー
- バス
- トラック
2007年の道路交通法改正以降、普通免許証で車両重量5トン以上11トン未満のトラックの運転はできなくなり中型免許が必要になりました。また現状として、大型免許の試験が難しくなり合格者数が大幅に減り、ドライバーの数が減っています。さらには現在インターネットショッピングの拡大などで「配送」の需要が増える中、業界全体の高齢化によりドライバーが減少している問題もあるため、求人は多数あります。年齢を重ねるにつれて身体的な負担が大きくなることを加味しながら、今後もニーズが高い職種になりますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
経営コンサルタント
経営コンサルタントは企業から相談を受け、経営強化の提案や問題の解決に向けてアドバイスを行なう業務です。特に資格もなく、年齢も問われるものではないので、自己申告によりフリーランスで仕事ができます。しかし、大企業を相手にするような戦略系コンサルティングファームのレベルになってくるとさまざまな資格が必要です。自身が持っている経験や資格、実績を活かしたい人におすすめな職種といえるでしょう。
サービス業
サービス業は、慢性的な人手不足もあり積極的に採用を行なっている業界です。サービス業には次のようにさまざまな種類があります。
- 販売
- 飲食
- 接客
現状的に体力的に辛い、土日や祝日の休みが取りにくい、シフト制で生活が不規則にあるなどのさまざまな理由から転職する人も少ないです。離職率は高いですが、求人の詳細を見ると希望する職種も見つかるかもしれません。働き方次第で、マネージャーや社員に転身することもできる職種も。また、求人によっては最初から「マネージャー候補」「リーダー募集」という条件になっており、経験者を求めている採用が多いのもサービス業です。
事務・管理部門
事務・管理部門系の職種は、未経験でも転職がしやすい職種。特に女性に人気が高いのですが、他の職種より求人は多くない状況です。しかし未経験といっても、エクセルやワード、パワーポイントなどの最低限のパソコン操作のスキルは必須でしょう。人事や経理などの部署は資格を必要としたり専門性が高くなるので、未経験やスキルのない方は下記の事務職がおすすめです。
- 一般事務
- 営業事務
- 総務事務
事務仕事はパソコンの操作だけでなく、お客様への対応・電話対応なども業務の一部なので一般的なマナーや常識を身につけておきましょう。もちろん、事務周りの検定や資格を取得したり、人事や経理などの専門事務にチャレンジすることでキャリアアップは十分可能ですよ。
30代後半の転職者からよくあるQ&A
30代後半の転職者からよくあるQ&Aを整理します。
30代後半転職で資格はあった方が良い?
資格の必要性は志望する職業によって異なります。例えば、公認会計士や税理士などの業務独占資格については、資格がなければ仕事ができないため取得が必須となります。不動産業界の宅地建物取引士なども、資格が必要になるため取得しておくことで採用に有利になるでしょう。ちなみに、求人の条件に記載されている資格を持っていない人は、そもそも採用試験に応募できません。資格がいらない職種に関しては資格の有無は採用にさほど影響しないので、資格が必要かどうかは転職先の求人条件を確認しましょう。また、資格以外にもこれまでの実績やキャリア、募集している職種の実務経験なども重視されます。さらにはその人自身のスキル、専門性が問われることも。もちろん、資格取得は新しい業種や職種への理解を深められ、本当にこの仕事がマッチしているかを確かめるのに学ぶこともできます。学びながら適性を見極めてみてくださいね。
大手に30代後半で転職はできる?
30代後半で大手企業に転職は可能です。大手企業はライフワークバランスもよく、福利厚生などの待遇もいいため多くの方が転職先として選ぶでしょう。しかし、30代後半になってくると、大手企業への転職は遅い・難しいと考えるのが一般的です。大手企業が中途採用を実施する場合、事業や営業所の拡大などを行うときに採用を行います。この場合、必然的に20代〜30代前半の若手層が中心に採用に積極的に。もちろん、実際に大手企業が30代後半以上のマネジメントクラスを中途採用する事例もあります。例えば、企業の組織内の年齢構成が崩れている場合などは、年齢構成を整えるために層が薄い年代の人を中途採用で積極的に採用します。また、部門のトップや率いてきた上司が定年を迎える中で、後任となるような人材が育っていない、育っていたとしても退職するなどの理由から人材が不足。このような場合にも、キャリアを生かして即戦力になり、短時間で退職者の後任となれるような人物は大手でも引く手数多です。他にも大手であれば、すでにポジションがある人でキャリアアップも含めたハイクラス転職もあり得ますよ。
30代後半転職でおすすめの職種は?
30代後半でおすすめの職種は次のとおり。
- ITエンジニア
- 営業職
- 介護職員
- 接客スタッフ
- 配達員・ドライバー
- 工場作業員
- 施工管理
ITエンジニア
ITエンジニアは、WEBの需要などが増える中で不足している職種。そのため、今後も需要の拡大が見込まれるので将来性が見込めます。また、在宅勤務やリモートワークといった働き方の多様化に加え、働きやすい環境も作れることでしょう。
営業職
営業職は正社員の求人数が多数で、未経験の30代でも自身が思い描く条件にフィットしやすい職種です。専門的な資格などがない場合でも、人と関わることが好きでコミュニケーション能力や提案力があれば転職を目指せます。
介護職員
介護業界は、慢性的な人手不足にあるため30代以上の未経験者でも転職が成功しやすい職場。上位資格を取得し実務経験を積み、条件を満たす事により「介護福祉士」「ケアマネジャー」などのキャリアアップを目指すことも可能です。
接客スタッフ
飲食店やアパレルショップ、ホテルの接客などは資格の必要もなく、30代で未経験の転職でも採用率が高い職種です。これまでに人と接する仕事に就いていた人は、その経験やスキル、キャリアを活かして幅広い活躍ができるでしょう。
配達員・ドライバー
ネット通販の需要が高まっている影響や、ドライバーの高齢化などから配達員やドライバーも慢性的な人手不足になっています。運転する車種に応じて免許を取得することができれば、30代後半や未経験でも採用される可能性が高いです。
工場作業員
工場の業務は、専門的なスキルや経験はあまり重視されないので、30代の未経験者でも転就職しやすい職場です。一つのことにじっくり取り組める人にはおすすめです。製品トラブルやその検証なども業務になりますので、責任感がある人に向いていますよ。
施工管理
施工管理は、工事のスケジュールを立てたり、施工現場の安全を管理したりする仕事です。現在、実際に施工を行う職人がいても施工管理者が不足しているため、積極的に採用が行われています。そのため、30代で未経験の人でも十分に挑戦できます。
30代後半スキルなしでも転職できる?
30代後半でスキルなしの方でも、転職できます。本来はスキルがあるのに行かせていない、または気づいていないという可能性も。自分にはスキルがないと転職を諦めず、転職エージェントを利用し自身のスキルを改めて見直すといいでしょう。実際に「転職先で活かせるスキルがいくつもあった」というケースもあります。そのため、職業を選択する際にスキルやこれまでの成果などにこだわりすぎないことも重要です。それでも転職活動が思うように進まない場合は、職種など条件を広げながら多くの求人をチェックしてみましょう。
最後に
30代後半でも転職は可能です。転職を成功させる5つのポイントは次のとおり。
- 転職活動は退職せず、仕事と並行して行う
- 自身のスキルの見直しをする
- 本当に行きたい企業にだけ応募する
- 面接の対策をする
- 転職エージェントを活用する
30代での転職はスキルや経験、実績などが採用基準として比較されます。ちなみに、企業側が求める人材は下記のような能力が伴っている人です。
- コミュニケーション能力
- 適応力
- 状況判断能力
- 企画提案力
しかし、企業側が30代の採用に懸念を抱くポイントもいくつか見られます。
- 謙虚な姿に欠ける可能性がある
- 社風や制度に馴染めず辞めてしまう可能性
- 自社の体制に批判的になる可能性
これまでの成功やキャリアをアピールすることは大切ですが、プライドを高くし大柄にはならないよう気をつけましょう。また、転職で失敗しないための注意点は次の3つです。
- 面接の準備を行う
- 転職の回数を意識する
- 給与を気にしすぎない
上記の注意点に気をつけることで、必ず転職を勝ち取れます。新たな一歩を踏み出す気持ちで謙虚さと素直さをもち、人としてスキルアップすることが重要です。その他にも下記のポイントを実践することで、転職成功への道が近づくでしょう。
- 年齢に相当の経験やスキルを身につけること
- 資格の取得
- 現職のうちから実績を作る
- 転職後いかに貢献できるかを考え常に努力する姿勢
転職成功までには、思うように進まず時間がかかることも多々ありますが、諦めずに資格取得など必要な努力をしながら前向きに取り組みましょう。当記事を参考に、ぜひ転職が成功することを願っています。