「転職エージェントを利用したけど高圧的な態度をとられて嫌になった」なんてこと、経験したことはあるのではないでしょうか。転職エージェントの中には、上から目線で話してきたり、学歴でマウントをとってきたりと高圧的な態度をとるキャリアアドバイザーが少なからずいます。出会ったことがない人には信じがたい話ですが、経験のある人からしたらトラウマになってしまい、転職エージェントの利用を今後避けてしまうこともあるでしょう。しかし、その割合はそれほど多くはありません。もしも高圧的な態度のキャリアアドバイザーのほうが多ければ、その転職エージェントは求職者がどんどん減っていき、運営ができなくなってしまうでしょう。この記事では、そんな高圧的な転職エージェントの特徴や対処法、そして、質の良い転職エージェントをみつけて上手に付き合っていく方法をご紹介します。

・高圧的な態度をとられて転職エージェントの利用をためらっている
・良い転職エージェントと巡りあいたい
・嫌な態度をとられたときの対処法を知りたい

このような人はぜひ参考にして下さい。

高圧的な転職エージェントがしてくる対応

高圧的と一言でいっても、様々なタイプがあります。では、一体どのようなタイプがあるのかを以下でご紹介します。

頭ごなしに否定する

こちらの希望や意見を伝えると、頭ごなしに否定してくるキャリアアドバイザーがいます。

「今のままじゃどこに行っても通用しない」
「その会社はあなたには向いていない」

などと詳しく話を聞きもせずに否定的なことを言ってくるパターンです。本来、キャリアアドバイザーは求職者の希望や考えなどをしっかりヒアリングして、なるべく希望を叶えるために行動をしなければいけません。そんな中、ろくに話も聞かずに否定をしてくるのは高圧的だと感じてしまうでしょう。

上から目線でマウントをとってくる

一緒に転職に向かって頑張っていくはずのキャリアアドバイザーが「自分のほうが偉いんだぞ」といわんばかりに上から目線でくることがあります。このようなタイプのキャリアアドバイザーは、特に自分の学歴を話に持ち出してきたりなどして「あなたの学歴では厳しい」などというようなことを言ってくるのです。同じ目線で目標に向かって頑張っていくつもりのないキャリアアドバイザーは、求職者にとってメリットは全くないと言えます。

長期的な転職を考えていると伝えると、態度が一変する

求職者によって、転職活動の方針は様々ありますが、高圧的なキャリアアドバイザーは長期的な転職を考えている人に対して態度が悪くなる傾向があります。そもそも高圧的な人は求職者のことを対等にみておらず、自分のほうが偉いと思っている人が多いです。その場合、キャリアアドバイザー側の考えから逸れた行動を求職者がすると、手のひらを返したように一変して態度が悪くなることがあります。一番多いのが、長期的な転職を考えている人に対する手のひら返しです。キャリアアドバイザーはできれば早めに転職してもらいたいと考えています。その状況で、「長期的に」などといってしまうと、キャリアアドバイザーの中には高圧的な態度をとることがあるのです。

高圧的な転職エージェントは悪質！悪質な転職エージェントの特徴

高圧的な転職エージェントには、悪質な対応をしてくる人が多いです。そのため、どのような対応をされたら悪質なのかをしっかりと理解する必要があります。

連絡が遅い

転職エージェントの中には、連絡がかなり遅いキャリアアドバイザーがいます。遅くともその日のうちには返信がほしいものですが、悪質なキャリアアドバイザーになると、3日以上返信しない人もいるのです。そのせいで、転職活動はその分だけずれていってしまいます。数日間連絡を返さない場合、悪質な可能性があるため注意が必要です。

転職を急かしてくる

キャリアアドバイザーの中には、必要以上に転職を急がせる人がいます。そのなかで多い理由として、ノルマ達成や企業から急かされているなどの場合があります。特に悪質なのは自身のノルマ達成のために急かしてくるパターンです。このような場合、下手に断ると態度が一変して高圧的になる可能性があります。

希望と違う求人を勧めてくる

ノルマ達成のために希望と違う求人ばかりを勧めてくるキャリアアドバイザーがいます。当然、希望と違うため、断るパターンが多いのですが、断った途端に態度が悪くなったり高圧的になるキャリアアドバイザーがいるようです。もちろん求職者に希望通りの求人を紹介できず、やむを得ずの場合もありますが、このような場合は「なぜ希望と違うのか」の理由を聞いたほうが良いでしょう。

高圧的なのは使えない証拠！使えない場合の対処法

使えない転職エージェントに当たってしまった場合は、迅速な対処が必要となります。対処法を以下に整理します。

担当者を変えてもらう

あまりにも使えないと思った場合は、悩まずにすぐ担当を変えてもらうようにしましょう。担当者を変えてもらう場合は、運営に直接メールや電話をして伝えます。伝える場合の注意点としては、担当を変えてほしい旨をしっかり伝えることと、理由を明確にすることです。理由を明確にしておかないと、次に担当になる人も、また同じようなケースで使えないという可能性がでてしまいます。そのため、具体的な話をして、なにが嫌だったのか、次の担当にはなにを求めているのかを明確にしましょう。

転職エージェントを変える

利用している転職エージェントを変更するというのも１つの手です。自分に合っている業種や年齢層などに特化している転職エージェントは、1つだけではありません。そのため、他の転職エージェントも検討してみて、良さそうなところがあったらそこに乗り換えるのも良いでしょう。また、乗り換えはせずに複数の転職エージェントを利用するのもおすすめです。1つではなく、複数利用をすることにより、様々なキャリアアドバイザーと接することもできます。そのなかから、自分と相性が良かったり、親身になって対応してくれる転職エージェントを最終的に使うということもできます。求人の幅も広がり、就きたい仕事が見つかりやすいというのもメリットとなるでしょう。

高圧的な転職エージェントの場合、早めに担当を変えよう

上記でお伝えしたように、質の悪い転職エージェントの場合、早めに担当を変えてもらうことがおすすめです。高圧的な態度の転職エージェントは、最初からわかる人が多く、初回の電話面談の時点で否定をしてきたり、「あなたに紹介できる求人はない」などといったニュアンスの言葉を投げかけてくる人もいます。転職エージェントは、上手く利用することができればとても便利で有益なサービスです。そのため、転職エージェントの利用自体が嫌になってしまう前に、質の良いキャリアアドバイザーに変更してもらうというのが良いでしょう。

信用できる良い転職エージェントと上手に付き合う方法

もしも信用できる転職エージェントと巡り会うことができたら、上手に付き合っていきましょう。上手に付き合うとは、具体的に以下のようなことです。

連絡をこまめにとる

連絡をこまめにとることにより、転職意欲のアピールにもなりますし、新しい情報をより早く入手することができます。転職意欲のアピールは、キャリアアドバイザーからすると優先的に対応をする１つの基準ともなるのです。そして、こまめに連絡をとるときも受け身になるのではなく、自身で調べた求人情報の確認なども織りまぜるようにしましょう。連絡をしっかりととっていないと、転職意欲が低いと判断されて、そのうち求人の紹介が少なくなってきてしまうため、注意が必要です。

本音と建前を上手く使い分ける

キャリアアドバイザーとの面談では、本音と建前を上手く使い分けることが、転職成功への近道となります。面談でキャリアアドバイザーが求職者から得る情報は、転職理由や希望だけではありません。求職者が、どのような人間かを見極めて、転職をする意志が強いのか、転職が成功しやすいタイプなのかを見極めています。そのため、本音だけであればわがままな意見が出てしまったり、横暴と感じてしまい、「この人は転職が成功しそうもない」などと思われてしまうこともあるでしょう。反対に、建前だけでもいけません。建前だけだと、本音が一切見えてこないため、向いている仕事やおすすめする仕事の紹介ができないだけではなく、やり方によってはやる気がないようにもみえてしまいます。そのため、本音と建前は上手に使い分ける必要があるでしょう。もしも、本音で話すことに抵抗を感じる人や苦手な人は、希望とする内容だけでもしっかりと思っていることを伝えないと、ミスマッチな求人ばかり紹介されてしまう可能性があるため、注意が必要です。

人任せにしない

自身の転職活動なのに、転職エージェントを利用するとキャリアアドバイザーに頼りきり・任せきりの人は少なくありません。当然そのような対応をしていれば、キャリアアドバイザーのやる気もなくなってしまいますし、どんな意見を言われても正解が分からなくなってしまいます。そのため、案内してもらった求人情報を自分で調べてみたり、希望の条件をしっかりまとめたりなどする必要があるのです。

丁寧な対応をする

人と人との関わりなため、当然求職者の態度が悪かったり横暴だった場合、キャリアアドバイザーの協力性も薄れてしまいます。態度の良い求職者と態度の悪い求職者、もしあなたがキャリアアドバイザーの立場ならどちらに協力したいと思うでしょうか。求職者は無料でサポートを受けることができているので、偉そうにならず謙虚な姿勢で対応するようにしましょう。最低限のマナーや態度は、絶対に必要となります。

【最新版】おすすめの転職エージェント

上記を踏まえ、おすすめの転職エージェントを整理します。

リクルートエージェント

国内有数の転職エージェントとして知られるリクルートエージェントは、業界トップクラスの求人数を誇ることで知られています。過去45万人以上の転職成功実績をもとに、プロのキャリアアドバイザーが履歴書／職務経歴書などの書類添削や面接対策まで徹底対策してくれます。国内最大級の転職エージェントということもあって、拠点の数も多いので、地方在住の方でも安心して利用することができます。

dodaエージェント

パーソルキャリア（旧：インテリジェンス）が手掛ける「dodaエージェント」は、「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」と並んで国内最大級の転職エージェントとして知られています。約10万件の求人情報から求職者の希望にマッチした求人をプロのキャリアアドバイザーが紹介してくれます。「何から始めれば良いかわからない」「自分の強みがわからない」といった悩みがある場合は、登録してみると良いでしょう。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは「20代に信頼されている転職エージェントNo.1」の実績とマイナビグループが誇る豊かな求人情報を強みとする転職エージェント。マイナビエージェント経由でしか応募することができない独占求人の数も多いので、一度、登録してみると良いでしょう。

パソナキャリア

パソナキャリアは、業界トップクラスの求人数を誇る転職エージェント。運営は株式会社パソナ（東証一部上場）。オリコン顧客満足度調査第1位に選出されている。求人件数は5万件以上。転職後の年収アップ率は67.1%を誇る。高い専門性を備えた専任の転職エージェントによる転職サポートが魅力。

【最新版】おすすめの転職サイト

さらに、おすすめの転職サイトを整理します。

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）

リクルートダイレクトスカウト（旧：キャリアカーバー）は、人材業界最大手の株式会社リクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブ限定の会員制転職サイト。ハイクラス・エグゼクティブ人材向けに、厳選した優良なヘッドハンターだけがサービスに登録していることが特徴。会員登録完了後はスカウトを待つだけでOK。担当コンサルタントは自分で選ぶことができる。

ビズリーチ

ビズリーチは、管理職や専門職、次世代リーダーなどの即戦力・ハイクラス人材に特化した国内最大級のハイクラス転職サイト。運営元はビジョナル株式会社。高年収の求人が豊富に用意されていることに加えて、優良企業や一流ヘッドハンターからビズリーチを通じてスカウトを受け取ることで、思いもよらない企業やポジションに出会えることが大きな特徴の一つである。

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、管理・専門職、ミドル・ハイクラスのための転職エージェント。運営は株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント（東証一部上場）。約800名のプロフェッショナルが転職をサポート。また、国内大手、外資系、海外進出企業などの厳選求人を多数揃えていることが特徴である。

アサイン

アサインは、コンサルティングファームをはじめとして、経営企画や事業開発、営業職などのハイエンド向け転職支援サービスを展開している。運営は株式会社アサイン。確かな実績をもつキャリアアドバイザーと日本初のAIキャリアシミュレーション「VIEW」で求職者のキャリアを徹底サポートしてくれる。特に20代～30代のハイエンド転職に強い。

iX転職

iX転職は、パーソルキャリア株式会社が運営するハイクラス向けの転職サイト。年収1,000万円以上の非公開求人を多数取り扱っていることが特徴の一つ。厳選されたヘッドハンターがキャリアの選択肢を適切に提案してくれる。また、「クラウドキャリアコーチ」を活用すれば、第三者との対話を通じてキャリアに関する悩みを解消することができる。

AMBI

AMBIは、株式会社エンジャパンが運営する若手ハイクラス人材向けの転職サイト。年収500万円以上の案件が多数。職務経歴書を元にした三段階評価によって、選考通過の可能性がわかることが大きな特徴。登録しておけば職務経歴書を見た企業やヘッドハンターからスカウトを受け取ることができる。

最後に

高圧的なキャリアアドバイザーは、必ず一定数以上います。SNSなどの口コミをみていても、「高圧的な態度をとられた」「二度と利用しない」などと言っている人も多いです。しかし、それだけで転職エージェントの利用自体をやめてしまうのはもったいないと言えます。なぜなら、転職エージェントには、転職エージェント特有のサポートがたくさんあり、転職の可能性を大きく広げてくれるからです。もし担当者が高圧的であったり、使えないと思っても、担当を変えてもらったり利用する転職エージェントを変えることで、良い転職に繋がる可能性は十分あります。たまたま最初があまり良くない転職エージェントだったからといって、自ら転職への可能性を狭くしてしまうような選択はしないほうが良いでしょう。そして、良い担当者とマッチングすることができたら、上手に活用して転職を成功させるようにすることが大切です。

Photo by Stephen Phillips on Unsplash